連作障害と輪作のしくみ

同じ畑で同じ科の作物を作り続けると生育が悪くなる「連作障害」。その原因と、被害を避けるための「輪作」の基本を整理します。

連作障害とは

連作障害とは、同じ作物(正確には同じ科の作物)を同じ畑で繰り返し栽培したときに、生育が悪くなったり収量・品質が低下したりする現象のことです。家庭菜園でも産地でも起こりうる、栽培上の大きな課題のひとつです。

主な原因

連作障害の原因は一つではなく、複数の要因が重なって現れます。代表的なものは次のとおりです。

  • 土壌病害虫の蓄積 — その作物を宿主とする病原菌(フザリウム、青枯れ病菌など)やセンチュウが土壌中に増え続けます。連作障害の最も大きな要因です。
  • 特定養分の欠乏・偏り — 同じ作物は同じ養分を吸うため、特定の成分だけが不足したり、逆に施肥成分が偏って蓄積したりします。
  • 生育を妨げる物質の蓄積 — 根から出る分泌物や、残渣の分解物が次作の生育を抑えることがあります。

科を意識することが第一歩

連作障害は「同じ科」でまとめて起こります。たとえばトマト・ナス・ジャガイモ・ピーマンはすべてナス科で、これらを続けて作ると同じ土壌病害が蓄積します。ウリ科(キュウリ・カボチャ・スイカ)、アブラナ科(キャベツ・ダイコン・ハクサイ)も同様です。作付け計画では、まず「何科か」を意識することが重要です。

輪作という対策

輪作とは、異なる科の作物を年ごとに計画的に入れ替えて栽培することです。科をめぐらせることで、特定の病原菌が増え続けるのを断ち、養分の偏りもならすことができます。ナス科なら三〜五年、同じ圃場での再作付けを避けるのが目安とされます。

マメ科を輪作に組み込むと、根粒菌の窒素固定によって地力の維持にも役立ちます。また、接ぎ木苗(抵抗性の台木を使う)、太陽熱土壌消毒、緑肥作物のすき込みなども、連作障害をやわらげる有効な手段です。

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