トウガラシの栽培Q&A・解説
トウガラシはナス科に分類される野菜です。このページでは、トウガラシに関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。播種・育苗・病害対策・害虫対策・収穫・品質管理・温度・環境管理など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
播種・育苗
Q1.トウガラシの育苗・定植の進め方として適切なのはどれですか。
- 発芽に高温が必要で、十分暖かくしてから定植する
- 霜が残る早春のうちに直まきして育てる
- 地温が低ければ低いほど発芽が早まる
- 種は使わず球根を植えて育てる
解説トウガラシは発芽・生育に高温を必要とします。育苗には保温が必要で、十分に暖かくなってから定植することで活着と初期生育が安定します。
病害対策
Q2.トウガラシなどナス科で、急にしおれて株が枯れる土壌病害はどれですか。
- 青枯病
- うどんこ病
- 根こぶ病
- そうか病
解説青枯病は細菌による土壌病害で、高温期に株が急にしおれて枯れます。連作回避や排水改善、抵抗性台木への接ぎ木が対策になります。
害虫対策
Q3.トウガラシの新芽や葉裏について汁を吸い、ウイルス病も媒介する害虫はどれですか。
- アブラムシ類
- ミミズ
- テントウムシ
- クモ
解説アブラムシ類は新芽や葉裏に群生して汁を吸い、生育を弱らせるほかモザイク病などのウイルスを媒介します。早期の防除が重要です。
Q4.トウガラシの果実の内部に食い入って中を食害する害虫はどれですか。
- タバコガ類(オオタバコガなど)の幼虫
- 花の蜜を集めるミツバチの成虫
- 水面を泳ぐアメンボの成虫
- 葉のアブラムシを食べるテントウムシ
解説タバコガ類(オオタバコガなど)の幼虫は果実に潜り込んで内部を食害します。被害果は外から見えにくく腐敗しやすいため、早期発見が大切です。
収穫・品質管理
Q5.トウガラシ(赤トウガラシ)の完熟果の特徴はどれですか。
- 緑色から赤色に色づいて熟す
- 白色のまま変わらず熟す
- 青色に色づいてから熟す
- 黒く変色して腐って熟す
解説トウガラシは未熟なうちは緑色で、完熟すると赤く色づきます。青トウガラシは未熟果、赤トウガラシは完熟果を利用したものです。
温度・環境管理
Q6.トウガラシの生育適性として正しいのはどれですか。
- 高温を好み、霜や低温に弱い
- 冷涼を好み、夏は生育が止まる
- 霜に強く真冬によく育つ
- 日照のない環境を最も好む
解説トウガラシは高温を好む夏野菜で、霜や低温に弱い作物です。十分に暖かくなってから定植し、低温期を避けて栽培します。
Q7.シシトウなどで、乾燥や強いストレスを受けたときに起きやすい変化はどれですか。
- 辛味が強くなることがある
- 甘味が必ず2倍になる
- 果実が大きく丸くなる
- 葉だけが赤く色づく
解説シシトウのような甘味種でも、乾燥や高温などの強いストレスを受けると辛味成分が増えて辛くなることがあります。安定したかん水が品質保持に役立ちます。
食品・栄養特性
Q8.トウガラシの辛味のもとになる成分はどれですか。
- 辛味成分のカプサイシン
- 甘味成分のショ糖
- 酸味成分のクエン酸
- うま味成分のグルタミン酸
解説トウガラシの辛味は主にカプサイシンという成分によるものです。品種によって含有量が大きく異なり、辛さの強さが変わります。
後作・輪作適性
Q9.トウガラシで連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。
- ナス科特有の土壌病害が増えやすいため
- 連作で果実が甘くなりすぎるため
- 連作で土壌pHが急に上がるため
- 連作で辛味が完全になくなるため
解説トウガラシはナス科で、青枯病や疫病などの土壌病害が連作で増えやすくなります。数年の輪作や、接ぎ木苗の利用で被害を抑えます。
加工・利用方法
Q10.赤トウガラシを長く保存・利用するための一般的な方法はどれですか。
- よく乾燥させて保存し、一味や七味などに使う
- 収穫後すぐ水に浸して保存する
- 湿ったまま密閉袋で常温保存する
- 土に埋め直して保存する
解説赤トウガラシは収穫後によく乾燥させると長期保存ができ、一味唐辛子や七味、料理の香辛料として利用されます。
植物生理・基礎
Q11.トウガラシの植物分類として正しいのはどれですか。
- ナス科で、ピーマンと同じ仲間の辛味種
- ウリ科で、キュウリと同じ仲間の果菜
- アブラナ科で、ダイコンと同じ仲間の野菜
- セリ科で、ニンジンと同じ仲間の野菜
解説トウガラシはナス科のトウガラシ属で、ピーマンやパプリカと同じ仲間(同じ種)の辛味種です。シシトウやタカノツメなど多くの品種があります。
Q12.トウガラシの果実で、辛味成分が特に多い部位はどれですか。
- 種子のまわりの胎座(白いワタの部分)
- 果実の外側の赤い皮だけ
- 果実のヘタと枝の部分
- 葉のつけ根の茎の部分
解説カプサイシンは種子のまわりの胎座(白いワタ状の部分)に多く含まれます。辛さを抑えたいときはこの部分を取り除くと効果があります。