ソルゴーの栽培Q&A・解説
ソルゴーはイネ科に分類される緑肥作物です。このページでは、ソルゴーに関する全10問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。緑肥・被覆作物など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
Q1.ソルゴー(ソルガム)の植物分類と作型として正しいものはどれか?
- マメ科の越年草で秋播き越冬の冬緑肥
- イネ科の一年草で高温期に育つ夏緑肥
- アブラナ科の一年草でくん蒸効果をもつ緑肥
- キク科の多年草で果樹園被覆に使う緑肥
解説ソルゴー(ソルガム)はイネ科の一年草で、高温乾燥に強く夏に旺盛に育つ代表的な夏緑肥です。
Q2.ソルゴーが夏緑肥として評価される主な特性はどれか?
- 高温乾燥に強く、短期間で大量の有機物を生産する
- 低温と霜に強く真冬でも旺盛に生育する
- 日陰でよく育ち日照がなくても問題ない
- 草丈が低く地表を這って広がる
解説ソルゴーは高温乾燥に強く生育が旺盛で、草丈2〜3mに達し短期間で大量の有機物(バイオマス)を確保できる夏緑肥です。
Q3.ソルゴーの根から分泌される物質に関係する効果として知られるものはどれか?
- ソルゴリンなどによるネコブセンチュウの密度抑制
- 強アルカリ物質による土壌pHの上昇
- 精油成分による空気中の害虫の殺虫
- 大量の窒素固定による施肥不要化
解説ソルゴーは根から分泌されるソルゴリン等の物質により、ネコブセンチュウなどの密度抑制効果が知られています。
Q4.ソルゴーが土壌の物理性改善に役立つ主な理由はどれか?
- つる性で地表を覆い土を細かく砕くため
- 葉が大量の水を吸って圃場を乾かすため
- 根が深く発達し下層土をほぐすため
- 根が強アルカリを出して土を固めるため
解説ソルゴーは根系がよく発達し深く伸びるため、下層土をほぐして排水性・通気性を高めるなど物理性改善に役立ちます。
Q5.イネ科であるソルゴーを緑肥として漉き込んだ場合の養分面の特徴はどれか?
- 根粒菌と共生して大量の窒素を固定する
- C/N比が高く、分解時に一時的な窒素飢餓を招きやすい
- C/N比が極端に低く分解後すぐ窒素過剰になる
- 漉き込んでも土壌の窒素は一切変化しない
解説ソルゴーはイネ科でC/N比が高いため、漉き込むと分解時に微生物が土壌窒素を消費し、後作初期に窒素飢餓が起こりやすくなります。
Q6.ソルゴーを漉き込む際に「細断してから」行うことが多い理由はどれか?
- 茎が太く硬いため、そのままでは分解しにくいから
- 細断すると窒素固定量が増えるから
- 細断しないと種子が一切落ちないから
- 細断すると土壌が強アルカリ化するから
解説ソルゴーは茎が太く硬くなりやすいため、漉き込み前に細断(破砕)して土とよく混ざるようにすると分解が進みやすくなります。
Q7.ソルゴーなどソルガム類を扱う際に、家畜の飼料利用で注意される成分はどれか?
- 幼植物や再生芽に含まれる青酸(シアン)配糖体
- 果実に大量に蓄積される苦み成分のカフェイン
- 葉に高濃度で含まれる酸味成分のクエン酸
- 根に多量に蓄積される甘味成分のショ糖
解説ソルガム類は幼植物や再生芽などに青酸(シアン)配糖体を含むことがあり、家畜の飼料に用いる際は中毒に注意が必要です。緑肥利用では主にバイオマス・線虫対策が目的です。
Q8.ソルゴーを夏緑肥として利用する場合の一般的な播種時期はどれか?
- 地温が十分に上がった初夏〜夏
- 霜の降りる厳寒期
- 積雪のある真冬
- 気温が下がり始める晩秋
解説ソルゴーは高温を好むため、地温が十分に上がった初夏〜夏に播種します。短期間で繁茂し夏の空き圃場を有効活用できます。
Q9.ソルゴーに窒素固定能力があるかについて正しい説明はどれか?
- マメ科と同程度の窒素固定能力をもつ
- イネ科のため窒素固定能力はもたない
- 葉から窒素ガスを直接固定する能力をもつ
- 高温時にのみ窒素を固定する能力をもつ
解説ソルゴーはイネ科であり根粒菌と共生しないため、窒素固定能力はありません。主な効果は有機物補給・物理性改善・線虫抑制です。
Q10.ソルゴーを被覆作物として用いる主な効果はどれか?
- 旺盛な生育で雑草を抑え、夏の裸地化を防ぐ
- 果実の糖度を直接2倍に高める
- 土壌を強アルカリ化して病原菌を殺す
- 地温を真夏でも常時10℃以下に下げる
解説ソルゴーは生育が旺盛で背丈も高く地表を覆うため、夏の雑草抑制や裸地化の防止、有機物補給に効果があります。