ソラマメの栽培Q&A・解説

ソラマメはマメ科に分類される野菜です。このページでは、ソラマメに関する全13問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・整枝・仕立て・病害対策・害虫対策など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。

土壌・施肥管理

Q1.ソラマメで窒素肥料を控えめにできる理由はどれですか。

  • 根粒菌が空気中の窒素を固定して供給するため
  • 窒素をまったく必要としないため
  • 葉から窒素を吸収するため
  • 根が窒素を分解するため

解説ソラマメはマメ科で根粒菌と共生し、空気中の窒素を固定して利用します。窒素過多は茎葉ばかり茂って倒伏や着莢不良を招きます。

Q2.ソラマメ栽培に適した土壌条件として正しいのはどれですか。

  • 水はけがよく、弱酸性〜中性の土
  • 常に水がたまる過湿の土
  • 強酸性で乾ききった土
  • 肥料も土も不要

解説ソラマメは過湿に弱いため、水はけのよい弱酸性〜中性の土壌が適します。酸性が強い場合は石灰で調整し、排水を確保します。

播種・育苗

Q3.ソラマメの種子(豆)の播き方として正しいのはどれですか。

  • 黒い筋(おはぐろ)を斜め下に向けて土に挿す
  • 平らな面を上にして深く埋める
  • 豆を割ってから播く
  • 発芽しないよう乾かして置く

解説ソラマメは種子の「おはぐろ」(黒い筋の部分)を斜め下に向け、豆の頭を少し出すくらいに播くと発芽が安定します。

整枝・仕立て

Q4.ソラマメで生育の途中に先端を摘む「摘心」を行う主な目的はどれですか。

  • 上部の生長を止めて莢を充実させ、害虫対策にもなる
  • つるを長く伸ばして株を大きくするため
  • 地下の根の本数を増やしていくため
  • 花がいっさい咲かないようにするため

解説ある程度伸びたら先端を摘心すると、養分が莢の充実に回り、やわらかい新芽に集まりやすいアブラムシの被害を減らす効果も期待できます。

病害対策

Q5.ソラマメの葉に茶〜こげ茶色の斑点を生じ、多湿で広がる病害はどれですか。

  • 赤色斑点病
  • 青枯病
  • 根こぶ病
  • そうか病

解説赤色斑点病は葉などにチョコレート色の斑点を生じ、多湿条件で広がって株を弱らせます。風通しの確保や密植を避けること、適期防除が予防になります。

害虫対策

Q6.ソラマメで特に発生が多く、新芽や茎に群生する害虫はどれですか。

  • アブラムシ類
  • モグラ
  • ミミズ
  • カブトムシ

解説ソラマメは特にアブラムシがつきやすく、新芽や茎に群生して汁を吸い、ウイルス病も媒介します。摘心や早期防除で被害を抑えます。

収穫・品質管理

Q7.ソラマメの収穫適期の目安として正しいのはどれですか。

  • 上を向いていた莢が下を向き、つやと張りが出た頃
  • 花が咲いて受粉が終わった直後
  • 莢が完全に乾いて茶色くしぼんだ頃
  • 若い葉が茂って株が伸び始めた頃

解説ソラマメの莢は若いうちは上を向き、豆が充実すると重みで下を向きます。莢につやと張りが出て下を向いた頃が収穫適期の目安です。

Q8.ソラマメをおいしく食べるための収穫後の扱いとして適切なのはどれですか。

  • 風味が落ちやすいのでできるだけ早く調理する
  • 数週間ほど常温に置いて追熟させる
  • 収穫後に天日でしっかり乾燥させる
  • 収穫後に水へ長い時間さらしておく

解説ソラマメは「おいしいのは三日だけ」とも言われるほど収穫後の風味低下が早い野菜です。収穫したらできるだけ早く調理するのがおすすめです。

温度・環境管理

Q9.暖地でのソラマメの一般的な作型として正しいのはどれですか。

  • 秋にまいて越冬させ、初夏に収穫する
  • 春にまいて真夏に収穫する
  • 真夏にまいて秋に収穫する
  • 真冬にまいて春に収穫する

解説ソラマメは比較的低温に強く、暖地では秋まきで越冬させ、初夏(5〜6月頃)に収穫する作型が一般的です。インゲンや枝豆とは逆に冷涼期を活かします。

Q10.ソラマメを秋まきで越冬させる際の注意点として正しいのはどれですか。

  • 大きく育ちすぎた株は寒害に弱いので適度な苗で冬を迎える
  • できるだけ大株に育ててから越冬させるほどよい
  • 冬の間に何度も先端を摘心して切り戻す
  • 冬の間に大量の窒素肥料を施しておく

解説ソラマメは適度な大きさの若い株のほうが耐寒性が高く、大きく育ちすぎた株は寒害を受けやすくなります。播種時期を調整し、適度な苗で冬越しさせます。

食品・栄養特性

Q11.ソラマメの特徴として正しいのはどれですか。

  • 大粒の豆でたんぱく質を含み、収穫後は鮮度が落ちやすい
  • ほとんど水分だけで栄養はほとんどない
  • 脂質が主成分で油をしぼる種実である
  • 辛味成分が主体の香辛野菜である

解説ソラマメは大粒の豆でたんぱく質やビタミン類を含みます。収穫後は急速に風味が落ちるため、できるだけ早く調理するのが良いとされます。

後作・輪作適性

Q12.ソラマメで連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。

  • 連作で土壌病害が増え生育障害が起きやすいため
  • 連作で豆が甘くなりすぎるため
  • 連作で土壌pHが急に上がるため
  • 連作で莢が増えすぎるため

解説マメ科のソラマメは連作障害が出やすく、土壌病害の蓄積などで生育が悪くなります。数年は同じ場所での栽培を避けるのが基本です。

植物生理・基礎

Q13.ソラマメの食用部分として正しいのはどれですか。

  • 大きな莢の中の未熟な種子(豆)
  • 地下にできるりん茎の部分
  • 肥大して太った根の部分
  • 花とそのつぼみの部分

解説ソラマメはマメ科の作物で、大きな莢の中の未熟な種子(豆)を食用にします。莢の内側は綿のような組織で豆を保護しています。