レンゲの栽培Q&A・解説
レンゲはマメ科に分類される緑肥作物です。このページでは、レンゲに関する全10問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。緑肥・被覆作物など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
Q1.レンゲ(ゲンゲ)の植物分類として正しいものはどれか?
- イネ科の一年草で、夏に旺盛に生育する作物
- マメ科の越年草で、別名をゲンゲともいう作物
- アブラナ科の越年草で、菜の花に似た作物
- タデ科の一年草で、ソバに近縁の作物
解説レンゲはマメ科の越年草で、ゲンゲとも呼ばれます。古くから水田の裏作緑肥として利用されてきました。
Q2.レンゲが伝統的に緑肥として使われてきた主な場面はどれか?
- 水稲の前作(裏作)として水田で栽培される
- ハウス内のトマトの株元に通年で植えられる
- 果樹園の樹冠上部に着生させて利用される
- 畑作の防風林として畦畔に高く育てられる
解説レンゲは秋から春にかけて水田で栽培し、田植え前に漉き込んで水稲の地力を補う伝統的な裏作緑肥として親しまれてきました。
Q3.春のレンゲ畑で見られる花の色として正しいものはどれか?
- 純白で大輪の花
- 鮮やかな黄色の花
- 赤紫(紫紅色)の花
- 濃い青色の花
解説レンゲは春に赤紫(紫紅色)の花を一面に咲かせます。この「レンゲ畑」の景観は春の風物詩として知られています。
Q4.水稲の裏作としてレンゲを利用する場合の一般的な播種時期はどれか?
- 梅雨明け直後の盛夏
- 田植え直後の初夏
- 真冬の積雪期
- 稲刈り前後の秋
解説レンゲは稲刈り前後の秋に播きます。稲の収穫前に立毛のまま播種する方法もあり、越冬させて春に漉き込みます。
Q5.レンゲを漉き込むことで水稲に期待できる主な効果はどれか?
- 根粒菌が固定した窒素が供給され、元肥の一部を代替できる
- 土壌が強アルカリ化して雑草が完全に枯死する
- イネのいもち病が農薬なしで完全に防除できる
- 玄米のタンパク質含量を必ず2倍に高められる
解説レンゲはマメ科で根粒菌により窒素を固定します。漉き込むことで水稲への窒素供給源となり、化学肥料の元肥を一部代替できます。
Q6.レンゲが持つ緑肥以外の役割として知られているものはどれか?
- 強い精油で害虫を寄せ付けない忌避植物としての役割
- ミツバチの蜜源植物(レンゲ蜂蜜)としての役割
- 高い吸水力で水田の水位を下げる排水植物の役割
- 重金属を吸収して土壌を浄化する専用植物の役割
解説レンゲはミツバチの重要な蜜源植物で、「レンゲ蜂蜜」が採れます。緑肥としての役割に加え、養蜂や景観面でも価値があります。
Q7.レンゲを緑肥として漉き込む適期として一般的なのはどれか?
- 発芽直後の幼苗期
- 種子が完熟して莢が乾いた時期
- 田植え前の開花期ごろ
- 真冬の生育停止期
解説レンゲは春の開花期ごろ、田植え前に漉き込むのが一般的です。茎葉が繁茂し養分含量が高い時期で、分解も速く水稲の生育に間に合います。
Q8.近年、水田でのレンゲ栽培が以前より減少した主な背景はどれか?
- 化学肥料の普及で地力補給を肥料に頼るようになったこと
- レンゲの種子が法律で販売禁止になったこと
- レンゲが水稲に強い病気を必ず移すと判明したこと
- 気候変動でレンゲが日本で一切育たなくなったこと
解説化学肥料の普及により、地力補給をレンゲに頼る必要が薄れ、手間の面からも作付けは減少しました。近年は環境保全・景観の観点で見直されています。
Q9.水稲収穫前にレンゲの種子を播く「立毛播種」の利点はどれか?
- 稲が枯れるのを早めて収穫時期を前倒しできること
- 稲刈り後すぐにレンゲが発芽し越冬期間を確保できること
- 種子が稲穂に吸収されて栄養価が高まること
- 播種と同時に水田の除草が自動的に完了すること
解説立毛播種(稲の立っているうちに播く方法)では、稲刈り後すぐにレンゲが生育を始められ、越冬・生育に必要な期間を確保しやすくなります。
Q10.マメ科であるレンゲを漉き込んだ際の分解の特徴として正しいものはどれか?
- C/N比が高く分解が極めて遅いため数年間残る
- 分解時にメタンガスのみを発生させて土壌を固める
- C/N比が低めで分解が速く窒素が比較的早く供給される
- 全く分解されず後作の養分にはならない
解説レンゲはマメ科でC/N比が低め(窒素が多い)のため分解が速く、漉き込み後に比較的早く窒素が供給され、田植え後の水稲が利用できます。