落花生の栽培Q&A・解説
落花生はマメ科に分類される野菜です。このページでは、落花生に関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・害虫対策・収穫・品質管理・温度・環境管理・食品・栄養特性など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
土壌・施肥管理
Q1.落花生栽培で「土寄せ」が重要とされる主な理由はどれですか。
- 子房柄が地中に入りやすくして結実を助けるため
- 倒れやすいつるを支えて立たせるため
- 葉の枚数をできるだけ増やすため
- 花をより多く咲かせて受粉を促すため
解説落花生は子房柄が地中に潜って結実するため、株元へ土寄せして柔らかい土を寄せると、子房柄が入りやすくなり莢の数が増えます。
Q2.落花生で、莢や種子の充実のために特に必要とされる成分はどれですか。
- カルシウム(石灰分)
- ナトリウム
- カフェイン
- 塩素
解説落花生は莢が発達する地中でカルシウムを吸収して種子を充実させます。カルシウム(石灰分)が不足すると空莢が増えやすいため、石灰の施用が重要です。
Q3.落花生の栽培に向く土壌として正しいのはどれですか。
- 水はけがよく柔らかい砂質の土
- 常に水がたまる重粘で過湿の土
- 石が多く固く締まった土
- 養分のない強酸性の土
解説落花生は子房柄が地中に入って結実するため、水はけがよく柔らかい砂質の土壌が向きます。固く締まった土や過湿は結実不良の原因になります。
Q4.落花生で窒素肥料を控えめにできる理由はどれですか。
- 根粒菌が空気中の窒素を固定して供給するため
- 窒素をまったく必要としないため
- 葉から窒素を吸うため
- 根が窒素を分解するため
解説落花生はマメ科で根粒菌と共生し、空気中の窒素を固定して利用します。窒素過多は茎葉が茂りすぎて結実に不利になることがあります。
害虫対策
Q5.落花生の根や地中の莢を食害する代表的な土壌害虫はどれですか。
- コガネムシ類の幼虫
- テントウムシ
- ミツバチ
- アメンボ
解説コガネムシ類の幼虫は土中で根や莢を食害し、収量・品質を低下させます。地中で結実する落花生では被害が見えにくいため、注意が必要です。
収穫・品質管理
Q6.落花生の収穫方法・時期として正しいのはどれですか。
- 葉が黄ばんできた秋に株ごと掘り上げる
- 夏の開花直後に莢を摘み取る
- つるの先を切って収穫する
- 花を摘んで収穫する
解説落花生は秋に下葉が黄変してきた頃、株ごと掘り上げて収穫します。莢が地中にあるため、掘り取りながら莢を確認します。
Q7.収穫した落花生(殻つき)を保存・利用しやすくするための処理はどれですか。
- 風通しのよい場所で十分に乾燥させる
- 収穫後すぐ水に浸す
- 湿ったまま密閉袋で保管する
- 土に埋め直す
解説収穫後は株を逆さにして干すなどして莢をよく乾燥させます。十分な乾燥はカビや傷みを防ぎ、煎り豆などに利用しやすくなります。
温度・環境管理
Q8.落花生の生育に適した気候として正しいのはどれですか。
- 高温を好み、夏に旺盛に生育する
- 冷涼を好み、夏は生育が止まる
- 霜に強く冬に育つ
- 日照のない環境を好む
解説落花生は高温を好む夏作物で、十分な気温と日照で旺盛に生育します。霜に弱いため、暖かくなってから播種・定植します。
食品・栄養特性
Q9.落花生の種子の栄養的な特徴として正しいのはどれですか。
- 脂質(油分)やたんぱく質を多く含む
- ほとんど水分だけで栄養がない
- 糖質のみでできている
- 食物繊維をまったく含まない
解説落花生の種子は脂質(油分)やたんぱく質を多く含み、エネルギーの高い種実です。煎り豆やピーナッツバター、製油などに利用されます。
後作・輪作適性
Q10.落花生で連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。
- 連作で土壌病害やセンチュウの被害が増えやすいため
- 連作を続けると豆が甘くなりすぎるため
- 連作によって土壌pHが急に上がるため
- 連作すると莢が地上にできてしまうため
解説マメ科の落花生は連作障害が出やすく、土壌病害やセンチュウの被害が増えやすくなります。数年の輪作で被害を抑えます。
植物生理・基礎
Q11.「落花生」という名前の由来として正しいのはどれですか。
- 受粉後に子房柄が地中に潜って実を結ぶため
- 花が落ちると同時に地上で実がはじけるため
- 花がそのまま豆へと変化していくため
- 花が落ちた跡に新しい根ができるため
解説落花生は受粉後、花のもとから「子房柄(しぼうへい)」が下に伸びて地中に潜り、土の中で莢が発達します。花が落ちて地中で実るため「落花生」と呼ばれます。
Q12.落花生の莢(実)ができる場所はどこですか。
- 土の中
- つるの先端
- 葉のつけ根の空中
- 根の最深部の水中
解説落花生は地上で開花したあと、子房柄が地中に潜り、土の中で莢が発達します。このため収穫は株ごと掘り上げて行います。