ナタネの栽培Q&A・解説
ナタネはアブラナ科に分類される作物です。このページでは、ナタネに関する全10問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。病害対策・害虫対策・収穫・品質管理・温度・環境管理・食品・栄養特性など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
病害対策
Q1.ナタネなどアブラナ科で、茎や莢が腐敗する代表的な病害はどれですか。
- 菌核病
- 青枯病
- つる割病
- そうか病
解説菌核病はアブラナ科で問題となる病害で、茎などが腐敗し、内部に黒い菌核ができます。多湿で発生しやすく、輪作や排水改善で予防します。
害虫対策
Q2.ナタネの新芽や葉につき、汁を吸う害虫はどれですか。
- アブラムシ類
- 花の蜜を集めるミツバチ
- 水面を泳ぐアメンボ
- 土を豊かにするミミズ
解説アブラムシ類はナタネの新芽や葉につき汁を吸って生育を弱らせ、ウイルス病を媒介することもあります。早期の防除が有効です。
収穫・品質管理
Q3.ナタネの収穫上の特徴として正しいのはどれですか。
- 完熟すると莢がはじけ脱粒しやすく適期収穫が重要
- 完熟しても莢は割れずに長く残る
- 葉の部分だけを収穫して使う
- 地下の根を掘り取って収穫する
解説ナタネは完熟すると莢がはじけて種子がこぼれやすく(脱粒)、収穫が遅れると収量が落ちます。適期の見きわめが重要です。
温度・環境管理
Q4.ナタネ(秋まき)の一般的な作型はどれですか。
- 秋にまいて越冬させ、春に開花・初夏に収穫する
- 春にまいてその年の真夏に収穫する
- 真夏にまいてその年の秋に収穫する
- 真冬にまいてその年の春に収穫する
解説ナタネは秋にまいて越冬させ、春に黄色い花(菜の花)を咲かせて初夏に収穫する作型が一般的です。
食品・栄養特性
Q5.ナタネを原料として作られるものはどれですか。
- 食用油(なたね油・キャノーラ油)
- 小麦からつくる小麦粉
- さとうきびからの砂糖
- だしをとるかつお節
解説ナタネの種子をしぼって得られるなたね油(キャノーラ油)は、代表的な食用油の一つです。しぼりかすは飼料や肥料にも使われます。
Q6.現在の食用ナタネ品種で改良されている点として正しいのはどれですか。
- 油の質に関わる成分を低減した品種がある
- 辛味成分を強くした品種が主流である
- 油をまったく含まない品種が主流である
- 種子ができない品種が主流になっている
解説食用油の品質向上のため、エルカ酸やグルコシノレートを低減した品種(ダブルロー品種、キャノーラ)が育成され、利用されています。
後作・輪作適性
Q7.ナタネで連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。
- アブラナ科特有の病害が増えやすくなるため
- 連作を続けると油がとれなくなるため
- 連作によって土壌pHが急に上がるため
- 連作で発芽が早くなりすぎてしまうため
解説ナタネはアブラナ科で、連作すると菌核病や根こぶ病などが増えやすくなります。同じアブラナ科の野菜とも続けないよう輪作します。
植物生理・基礎
Q8.ナタネ(アブラナ)の分類・用途として正しいのはどれですか。
- アブラナ科で、種子から油をしぼる採油作物
- イネ科で、子実を製粉する穀物
- マメ科で、莢の豆を食べる豆類
- ウリ科のつる性果菜
解説ナタネはアブラナ科の作物で、種子から「なたね油(キャノーラ油)」をしぼる採油作物です。緑肥や景観作物としても利用されます。
Q9.ナタネの開花の特徴として正しいのはどれですか。
- 春に黄色い花を房状に咲かせる
- 秋に赤い花を一輪だけ咲かせる
- 花を咲かせずに実ができる
- 地中で花が咲く
解説ナタネは春に黄色い花を房状(総状花序)に多数咲かせます。この一面の黄色い花畑が「菜の花」として親しまれています。
流通・販売
Q10.ナタネが採油以外に活用される例として正しいのはどれですか。
- 菜の花畑として景観に利用され、緑肥にもなる
- 主食用の穀物として製粉される
- 球根を食用にする
- 繊維をとって織物にする
解説ナタネは春に一面の菜の花畑となり、観光・景観に活用されます。また土にすき込めば緑肥にもなり、多面的に利用されます。