レタスの栽培Q&A・解説

レタスはキク科に分類される野菜です。このページでは、レタスに関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・かん水・養水分管理・病害対策・害虫対策など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。

レタスとは — 栽培の基礎知識

レタスは地中海沿岸〜西アジア原産のキク科の葉菜で、和名をチシャといいます。結球する玉レタスのほか、リーフレタス・サニーレタス・サンチュ・コスレタスなど多彩なタイプがあります。冷涼な気候を好み、シャキシャキした食感を活かして主に生食されるサラダ野菜の代表格です。

レタスの種子は好光性かつ高温で発芽が抑制される性質があり、夏まきでは発芽をそろえるのが難しい作物です。冷涼を好むため高温期はとう立ちしやすく、結球レタスでは球のしまりも悪くなります。作型と品種の組み合わせが栽培成功の鍵を握ります。

菌核病・軟腐病・べと病や、アブラムシ・ヨトウムシ・ナモグリバエなどが主な障害です。切り口から出る白い乳液にはポリフェノールが含まれ、切ると褐変しやすい性質があります。以下のQ&Aで、発芽管理・結球・とう立ち対策・病害虫まで確認できます。

土壌・施肥管理

Q1.レタスの結球部の内側のふちが枯れる「チップバーン」の主な原因はどれですか。

  • カルシウムの不足や吸収不良
  • 窒素の極端な不足
  • 強い日照
  • 土壌の乾燥のみ

解説チップバーン(縁腐れ)は、急激な生育などでカルシウムが葉先まで行き渡らず起こる生理障害です。適切な水分・養分管理で予防します。

播種・育苗

Q2.レタスの種まきの特徴として正しいのはどれですか。

  • 好光性で覆土は薄くし、高温では発芽しにくい
  • 種子が大きく深く埋めるほど発芽がよい
  • 種子を冷凍してから播くと発芽が早い
  • 種をまかず球根を植える

解説レタスの種子は光を好む好光性種子で、覆土はごく薄くします。また高温では発芽が抑えられる(休眠する)ため、暑い時期は涼しくして発芽させます。

Q3.レタスの育て方として一般的なのはどれですか。

  • 苗を育てて定植するか直まきして間引く
  • 球根を土に植えつけて育てる
  • つるを切って挿し木して育てる
  • 種いもを土に植えて育てる

解説レタスはセルトレイなどで苗を育ててから定植する方法が一般的です。直まきして間引きながら育てることもできます。

かん水・養水分管理

Q4.レタスのかん水管理として適切なのはどれですか。

  • 乾燥させすぎず、適度な水分を保つ
  • 収穫まで一切かん水しない
  • 常に水浸しの状態にする
  • 結球期だけ完全に乾かす

解説レタスは乾燥すると生育が停滞し、苦味や生育不良の原因になります。一方で過湿は病害を招くため、適度な水分を保つ管理が大切です。

病害対策

Q5.レタスで多湿のときに株元が軟化・腐敗する病害はどれですか。

  • 軟腐病や灰色かび病
  • うどんこ病
  • そうか病
  • 根こぶ病

解説レタスは多湿条件で軟腐病(細菌)や灰色かび病が発生し、株元や葉が軟化・腐敗します。排水や風通しの確保、適期防除で抑えます。

害虫対策

Q6.レタスの新芽や葉裏について汁を吸う代表的な害虫はどれですか。

  • アブラムシ類
  • 花の蜜を集めるミツバチ
  • 水面を泳ぐアメンボ
  • 土を耕すミミズ

解説アブラムシ類は新芽や葉裏について汁を吸い、生育を弱らせるほかウイルス病を媒介します。結球内に入ると除きにくいため早期防除が大切です。

収穫・品質管理

Q7.結球レタスの収穫適期の目安として正しいのはどれですか。

  • 頭を軽く押して、結球が適度に締まった頃
  • 結球する前の小さな苗のうち
  • とう立ちして花が咲いた頃
  • 葉がすべて枯れてから

解説結球レタスは頭を手で軽く押して、適度に締まった頃が収穫適期です。締まりすぎる前に収穫し、朝の涼しい時間にとると鮮度が保てます。

温度・環境管理

Q8.レタスの生育に適した気候として正しいのはどれですか。

  • 冷涼な気候を好み、高温に弱い
  • 高温乾燥を最も好む
  • 霜が降りる真冬に最もよく育つ
  • 日照のない環境を好む

解説レタスは冷涼な気候を好み、高温に弱い野菜です。高温になるととう立ちや苦味が出やすいため、作期や品種の選択が重要です。

食品・栄養特性

Q9.レタスの切り口から出る白い液について正しいのはどれですか。

  • 苦味のもとになる成分を含む乳液である
  • 農薬がしみ出したものである
  • 果汁の糖分が固まったものである
  • 根から吸った水そのものである

解説レタスの切り口から出る白い乳液には、ラクチュコピクリンなどの苦味成分が含まれます。とう立ちした株や古い葉ほど苦味が強くなります。

植物生理・基礎

Q10.レタスの分類として正しいのはどれですか。

  • キク科の葉物野菜である
  • アブラナ科の葉物野菜である
  • ウリ科のつる性果菜である
  • マメ科の豆類である

解説レタスはキク科の葉物野菜です。結球するタマ(玉)レタスのほか、リーフレタス・サニーレタス・サンチュ・コスレタスなど多くの種類があります。

Q11.レタスで高温や長日のときに起こりやすい問題はどれですか。

  • とう立ち(抽苔)して苦味が増す
  • 根がこぶ状にふくれる
  • 葉がすべて白く枯れる
  • 実が地中にできる

解説レタスは高温・長日でとう立ち(抽苔)しやすく、花茎が伸びると葉が硬くなり苦味が増します。涼しい時期の栽培で品質を保ちます。

Q12.レタスの種類に関する説明として正しいのはどれですか。

  • 結球するタマレタスと結球しないリーフレタスがある
  • すべての品種が必ず結球するのが特徴
  • すべての品種がつる性で支柱が必要
  • 葉ではなく根を食べる種類が主流である

解説レタスには結球するタマレタスのほか、結球しないリーフレタス・サニーレタス、半結球のコスレタス(ロメイン)などがあり、用途で使い分けられます。