コマツナの栽培Q&A・解説
コマツナはアブラナ科に分類される野菜です。このページでは、コマツナに関する全20問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・病害対策・害虫対策・収穫・品質管理など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
土壌・施肥管理
Q1.短期間で収穫するコマツナの施肥の考え方はどれですか。
- 元肥を中心にし、生育に応じて軽く追肥する
- 肥料はいっさい与えないのが基本である
- 収穫後にだけ大量の肥料を施しておく
- 毎日大量の肥料を与え続けるとよい
解説コマツナは生育期間が短いため、元肥を中心に施し、生育を見ながら必要に応じて軽く追肥します。過剰な施肥は硝酸の蓄積などにつながります。
播種・育苗
Q2.コマツナの育て方として一般的なのはどれですか。
- すじまき(直まき)して混んだところを間引く
- 球根を植えつけて育てていく
- つるを切って挿し木して育てる
- 種はまかずに根を植えて育てる
解説コマツナはすじまき(直まき)し、生育に応じて間引きながら育てるのが一般的です。間引き菜も利用でき、最終的な株間を確保して仕上げます。
Q3.コマツナの発芽・生育に関する説明として正しいのはどれですか。
- 比較的広い温度で発芽し、生育が早い
- 高温でしか発芽することができない
- 氷点下でないと発芽が始まらない
- 発芽までに数か月ほどかかる
解説コマツナは比較的広い温度範囲で発芽し、生育も早い丈夫な野菜です。播種から短期間で収穫でき、家庭菜園でも作りやすい作物です。
病害対策
Q4.コマツナなどアブラナ科の葉裏に白い斑点状の盛り上がりを生じる病害はどれですか。
- 白さび病
- 青枯病
- つる割病
- そうか病
解説白さび病はアブラナ科に多い病害で、葉裏に白い斑点状の盛り上がりができます。多湿で広がるため、風通しの確保や適期防除が大切です。
Q5.コマツナの葉が黄変し、葉裏にカビを生じる病害はどれですか。
- べと病
- 青枯病
- 根こぶ病
- つる割病
解説べと病は葉に黄色い病斑を生じ、葉裏にカビ(胞子)をつくります。多湿で広がるため、水はけや風通しの確保、適期防除が大切です。
害虫対策
Q6.コマツナの葉に多数の小さな穴をあける、アブラナ科で問題になる害虫はどれですか。
- キスジノミハムシ
- ミツバチ
- アメンボ
- テントウムシ
解説キスジノミハムシはアブラナ科を好み、成虫が葉に多数の小さな穴をあけます。幼虫は根を食害します。防虫ネットや早期防除が有効です。
Q7.コマツナの葉を食害するアオムシは、何の幼虫ですか。
- モンシロチョウの幼虫
- ミツバチの幼虫
- テントウムシの幼虫
- トンボの幼虫
解説アオムシはモンシロチョウの幼虫で、アブラナ科の葉を食害します。防虫ネットで成虫の産卵を防ぐのが効果的な対策です。
Q8.コマツナの新芽や葉裏について汁を吸う害虫はどれですか。
- 群がって汁を吸うアブラムシ類
- 花の蜜を集めるミツバチ
- 水面を泳ぐアメンボの仲間
- 土を豊かにするミミズ
解説アブラムシ類は新芽や葉裏に群がって汁を吸い、生育を弱らせるほかウイルス病を媒介します。早期発見と防除、防虫ネットが有効です。
収穫・品質管理
Q9.コマツナの収穫の仕方として適切なのはどれですか。
- 適度な大きさの若い葉のうちに株ごと収穫する
- 葉が完全に枯れてしまってから収穫する
- とう立ちして花が咲いてから収穫する
- 地下の根が肥大してから掘り取る
解説コマツナは葉が適度な大きさに育った若いうちに株ごと収穫します。とり遅れると葉が硬くなり、やがてとう立ちして品質が落ちます。
Q10.コマツナの収穫について正しいのはどれですか。
- 若どりも大株どりもでき、用途で使い分ける
- 必ず完全に枯れてから収穫する
- 花が咲いてからしか収穫できない
- 根が肥大してから掘り取って収穫する
解説コマツナは小さな若どりから、しっかり育てた大株どりまで可能で、用途に応じて収穫時期を選べます。とり遅れると葉が硬くなります。
温度・環境管理
Q11.コマツナの栽培の特徴として正しいのはどれですか。
- 生育が早く、ほぼ周年栽培ができる
- 生育が遅く、一年に一度しか作れない
- 高温期にしか育たない
- 氷点下でしか発芽しない
解説コマツナは生育が早く、種まきから短期間で収穫できます。暑さ寒さに比較的強く、時期をずらして播くことでほぼ周年栽培が可能です。
Q12.コマツナの耐寒性についての説明として正しいのはどれですか。
- 寒さに比較的強く、冬でも栽培できる
- わずかな寒さで必ず枯死する
- 霜にあうと発芽できなくなる
- 低温では葉が溶けてなくなる
解説コマツナは寒さに比較的強く、冬の寒さにあうと葉に甘みがのることもあります。トンネル被覆などと組み合わせると冬の収穫もしやすくなります。
Q13.コマツナを夏の高温期に栽培するときの注意点はどれですか。
- 生育は早いが、害虫や品質低下に注意する
- 高温では一切発芽せず栽培できない
- 低温障害で葉がすべて枯れてしまう
- 栽培期間が冬よりも大幅に長くなる
解説夏は生育が早い一方、アオムシなどの害虫が増え、葉が硬くなるなど品質が落ちやすくなります。防虫ネットや遮光、早めの収穫で対応します。
Q14.コマツナで「べたがけ(不織布の被覆)」を行う利点はどれですか。
- 害虫の飛来を防ぎ、保温で生育を助ける
- 光を完全に遮って軟白に仕上げる
- 土を固めて雑草を増やしてしまう
- 水分をすべて奪って乾かしてしまう
解説べたがけは作物の上に不織布を直接かける方法で、害虫の飛来防止と保温による生育促進に役立ちます。無農薬志向の栽培でもよく使われます。
食品・栄養特性
Q15.コマツナの栄養面の特徴として正しいのはどれですか。
- カルシウムや鉄、カロテンを多く含む緑黄色野菜
- ほとんど水分だけで栄養がない
- 糖質が主成分の主食になる
- 油脂を多く含む種実である
解説コマツナはカルシウムや鉄、β-カロテンを多く含む緑黄色野菜です。栄養価が高く、和え物や炒め物などに広く使われます。
Q16.コマツナがホウレンソウと違ってあく抜きなしでも使いやすい理由はどれですか。
- えぐみのもとになるシュウ酸が比較的少ないため
- 水分をほとんど含まずに乾いているため
- 葉に油分がたっぷり含まれているため
- 加熱すると栄養が大きく増えるため
解説コマツナはホウレンソウに比べてえぐみのもとになるシュウ酸が少なく、下ゆで(あく抜き)なしでも調理しやすい点が特徴です。
Q17.コマツナの名前の由来として知られているのはどれですか。
- 東京(江戸)の小松川周辺で栽培されたこと
- 小さな松の木から採れる野菜であること
- 小麦と松を交配して作られたこと
- 海外から松と一緒に伝わったこと
解説コマツナは江戸時代に東京の小松川(現在の江戸川区周辺)で栽培されたことが名前の由来とされ、江戸東京野菜としても知られています。
後作・輪作適性
Q18.コマツナで連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。
- アブラナ科特有の病害虫が増えやすいため
- 連作で葉が甘くなりすぎるため
- 連作で土壌pHが急に上がるため
- 連作で発芽が早くなりすぎるため
解説コマツナはアブラナ科で、連作すると根こぶ病や白さび病、ノミハムシなどの病害虫が増えやすくなります。異なる科との輪作が有効です。
植物生理・基礎
Q19.コマツナの植物分類として正しいのはどれですか。
- アブラナ科の非結球の葉物野菜
- ウリ科のつる性果菜
- ナス科の果菜
- セリ科の根菜
解説コマツナはアブラナ科の葉物野菜(ツケナ類)で、結球せず葉を収穫します。丈夫で育てやすく、各地で広く栽培されています。
Q20.コマツナがとう立ち(抽苔)して品質が落ちやすいのはどんなときですか。
- 春に気温と日長が高まったとき
- 発芽した直後の涼しいとき
- 収穫した後の保存のとき
- 種を乾燥させているとき
解説コマツナは低温にあった後、春に気温・日長が高まると花茎が伸びてとう立ちし、葉が硬くなって品質が落ちます。適期の作付けで防ぎます。