カブの栽培Q&A・解説
カブはアブラナ科に分類される野菜です。このページでは、カブに関する全20問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・病害対策・害虫対策・収穫・品質管理など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
土壌・施肥管理
Q1.カブの根が割れる「裂根」が起こりやすい原因はどれですか。
- 土壌水分の急な変動(乾燥後の大雨など)
- 肥料をまったく与えないこと
- 日照が強すぎること
- 気温が低すぎること
解説裂根は、乾燥が続いたあとに急に多量の水が入るなど、土壌水分が急変したときに起こりやすくなります。安定したかん水で予防します。
Q2.カブの栽培で酸性土壌を避け石灰で調整する主な目的はどれですか。
- 根こぶ病を抑え、生育を安定させるため
- 根を酸性で甘くするため
- 葉を増やして根を小さくするため
- とう立ちを促すため
解説アブラナ科のカブは酸性土壌で根こぶ病が出やすいため、石灰で適正なpHに調整します。あわせて連作を避けることで被害を抑えられます。
Q3.カブの根(胚軸)をきれいに肥大させるための土づくりはどれですか。
- 石や塊の少ない、ふかふかに耕した土にする
- 固く締まった粘り気の強い土にする
- 石をたくさん混ぜ込んだ土にする
- 常に水がたまる過湿の土にする
解説カブは石やかたまりがあると根が又状に変形したり傷ついたりします。よく耕してふかふかにし、水はけのよい土にすると、形のよい根に育ちます。
播種・育苗
Q4.カブの育て方として一般的なのはどれですか。
- 直まきして間引きながら株間を調整する
- 球根を植えて育てる
- つるを挿し木して育てる
- 苗を一年がかりで育ててから植える
解説カブは直まきし、混んだところを間引きながら育てます。株間を狭くすれば小カブ、広くとれば大きめのカブに仕上げられます。
Q5.カブの発芽・生育に適した気候はどれですか。
- 冷涼な気候を好み、発芽もそろいやすい
- 真夏の高温でしか発芽することがない
- 氷点下でないと発芽が始まらない
- 日照のまったくない暗所を好む
解説カブは冷涼な気候を好み、涼しい時期は発芽もそろいやすく良品になります。高温期は発芽不良や品質低下、害虫増加が起こりやすくなります。
病害対策
Q6.アブラナ科のカブで、連作や酸性土壌で発生しやすい病害はどれですか。
- 根こぶ病
- 青枯病
- 炭疽病
- 灰色かび病
解説根こぶ病はアブラナ科特有の土壌病害で、酸性土壌や連作で発生しやすくなります。石灰でのpH調整と輪作が予防の基本です。
Q7.カブなどアブラナ科の葉裏に白い盛り上がりを生じる病害はどれですか。
- 白さび病
- 青枯病
- つる割病
- そうか病
解説白さび病はアブラナ科に多く、葉裏に白い斑点状の盛り上がりを生じます。多湿で広がるため、風通しの確保や適期防除が大切です。
害虫対策
Q8.カブの根や葉を加害し、根の表面に傷をつける害虫はどれですか。
- キスジノミハムシ
- ミツバチ
- アメンボ
- テントウムシ
解説キスジノミハムシは成虫が葉に小穴をあけ、幼虫が根を食害して表面に傷をつけます。アブラナ科で被害が多く、防虫ネットなどで防ぎます。
Q9.カブの葉を食害する害虫はどれですか。
- アオムシやアブラムシなど
- 花の蜜を集めるミツバチ
- 水面を泳ぐアメンボの仲間
- 土を豊かにするミミズ
解説カブの葉はアオムシ(モンシロチョウの幼虫)やアブラムシなどに食害されます。防虫ネットや早期防除で被害を抑えます。
収穫・品質管理
Q10.カブの収穫でとり遅れたときに起こりやすい問題はどれですか。
- 「す」が入って食味や品質が落ちる
- 根がどんどん小さくなる
- 葉が地中にもぐる
- 甘みが必ず2倍になる
解説カブは肥大後にとり遅れると内部に空洞ができる「す入り」が起こり、食感や品質が低下します。適期の収穫が重要です。
Q11.小カブの収穫適期として正しいのはどれですか。
- 適度な大きさになった頃に早めに収穫する
- できるだけ長く畑に置いて巨大化させる
- 花が咲いてから収穫するのがよい
- 葉が枯れ落ちてから収穫するのがよい
解説小カブは適度な大きさになったら早めに収穫します。とり遅れると割れ(裂根)やす入りが起きて品質が落ちます。
温度・環境管理
Q12.カブの作型として一般に良品が得やすいのはどれですか。
- 冷涼な秋まき
- 真夏の高温期まき
- 厳寒の真冬まき
- 梅雨どきの多湿期まき
解説カブは冷涼な気候を好み、秋まきで良品が得やすい作物です。春まきもできますが、気温の上昇でとう立ちしやすくなります。
Q13.カブで春まきのときに起こりやすい問題はどれですか。
- 低温にあってからの気温上昇でとう立ちしやすい
- 高温で発芽がまったくできない
- 根が地上に飛び出して枯れる
- 葉が一切出ずに終わる
解説カブは一定の低温にあうと花芽ができ、春の気温上昇でとう立ちしやすくなります。春まきは適期や品種を選び、早まきを避けることが大切です。
Q14.カブの大きさと品種・栽培の関係として正しいのはどれですか。
- 小カブから大カブまで品種・栽培期間で異なる
- どの品種も必ず同じ大きさに育つ
- 大カブはわずか数日で収穫できる
- 小カブは収穫まで数年もかかる
解説カブには小カブ向き・大カブ向きなど品種があり、栽培期間や株間によって仕上がりの大きさが変わります。目的に合った品種・管理を選びます。
食品・栄養特性
Q15.カブの根と葉の栄養的な違いとして正しいのはどれですか。
- 葉はカロテンを含む緑黄色野菜、根は淡色野菜にあたる
- 根も葉もまったく栄養がなく食べる価値がない
- 根のほうが葉よりカロテンを多く含んでいる
- 葉は食べられず捨てるしかない部分である
解説カブの葉はβ-カロテンやカルシウムなどを含む緑黄色野菜で、根は淡色野菜にあたります。葉も捨てずに利用すると栄養価が高まります。
Q16.カブの葉についての説明として正しいのはどれですか。
- カロテンなどを含む緑黄色野菜として食べられる
- 毒があるのでまったく食べられない
- 栄養がなく捨てるしかない部分である
- 根より糖質が非常に多く主食になる
解説カブの葉はβ-カロテンやカルシウムなどを含む緑黄色野菜で、炒め物やふりかけなどに利用できます。根(淡色野菜)とあわせて使うと栄養価が高まります。
後作・輪作適性
Q17.カブで連作を避けたい組み合わせはどれですか。
- ダイコンやハクサイなど同じアブラナ科との連続
- イネ科やマメ科との組み合わせ
- ナス科の前作
- ウリ科の前作
解説カブをダイコン・ハクサイなど同じアブラナ科のあとに続けると、根こぶ病などが増えやすくなります。異なる科との輪作が有効です。
加工・利用方法
Q18.カブの利用方法として一般的なのはどれですか。
- 浅漬けや千枚漬けなどの漬物、煮物に使う
- 種子だけをスパイスにする
- つるを編んで保存食にする
- 根を乾燥させて主食にする
解説カブは浅漬けや千枚漬けなどの漬物、煮物・汁物などに広く使われます。やわらかい肉質と淡い甘みが特徴です。
Q19.カブの加工・利用として代表的なのはどれですか。
- 千枚漬けやぬか漬けなどの漬物に使う
- 製粉してパンの原料にする
- しぼって食用油の原料にする
- 乾燥させて主食の穀物にする
解説カブは千枚漬け(聖護院カブ)やぬか漬け、浅漬けなどの漬物のほか、煮物や汁物に広く使われます。やわらかな肉質と淡い甘みが特徴です。
植物生理・基礎
Q20.カブの主に食用とする部分と分類として正しいのはどれですか。
- アブラナ科で、肥大した胚軸や根の部分
- ウリ科で、つるにできる果実
- ナス科で、地中のいも
- マメ科で、莢の中の豆
解説カブはアブラナ科の野菜で、肥大した胚軸(茎の根もと)や根の部分を主に食用にします。葉も栄養豊富で利用できます。