イタリアンライグラスの栽培Q&A・解説
イタリアンライグラスはイネ科に分類される緑肥作物です。このページでは、イタリアンライグラスに関する全8問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。緑肥・被覆作物など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
Q1.イタリアンライグラスの植物分類として正しいものはどれか?
- マメ科の越年草で根粒菌と共生する作物
- イネ科の一・越年草で牧草にも使われる作物
- アブラナ科の越年草でくん蒸効果をもつ作物
- キク科の多年草で地下茎で広がる作物
解説イタリアンライグラスはイネ科の一年草(越年草)で、飼料用の牧草としても、緑肥・被覆作物としても広く利用されます。
Q2.イタリアンライグラスの生育上の特徴として正しいものはどれか?
- 生育が旺盛で再生力が強く、刈り取っても再び伸びる
- 一度刈ると二度と再生せず必ず枯死する
- つる性で他の植物に巻きついて伸びる
- 草丈が伸びず地表を這うだけで広がる
解説イタリアンライグラスは生育が旺盛で再生力が強く、刈り取り後も再生するため、牧草として複数回の収穫や緑肥利用に向いています。
Q3.イタリアンライグラスが緑肥・土壌改良に役立つ主な理由はどれか?
- 根が密に張り、有機物補給と土壌の団粒化に役立つため
- 葉が大気中の窒素を直接固定して供給するため
- 根が強アルカリを出して土壌を中和するため
- 高温の発酵熱で土壌を消毒するため
解説イタリアンライグラスは細根を密に張るため、漉き込み後の有機物補給とともに、根による土壌の団粒化・物理性改善に役立ちます。
Q4.イタリアンライグラスを水田の裏作などで越冬利用する場合の播種時期はどれか?
- 9〜10月ごろの秋播き
- 1〜2月ごろの厳寒期播き
- 5〜6月ごろの初夏播き
- 7〜8月ごろの盛夏播き
解説越冬利用では秋(9〜10月ごろ)に播きます。秋に発芽・定着して越冬し、春に旺盛に生育します。水田裏作の飼料・緑肥として利用されます。
Q5.イネ科であるイタリアンライグラスを漉き込んだ場合の養分面の特徴はどれか?
- 根粒菌と共生して大量の窒素を固定する
- C/N比が高く、分解時に一時的な窒素飢餓を招きやすい
- C/N比が極端に低く分解後すぐ窒素過剰になる
- 漉き込んでも土壌の窒素は一切変化しない
解説イタリアンライグラスはイネ科でC/N比が高いため、漉き込むと分解時に微生物が土壌窒素を消費し、後作初期に窒素飢餓が起こりやすくなります。
Q6.イタリアンライグラスに窒素固定能力があるかについて正しい説明はどれか?
- マメ科と同程度の窒素固定能力をもつ
- 葉から窒素ガスを直接固定する能力をもつ
- イネ科のため窒素固定能力はもたない
- 刈り取った後にのみ窒素を固定する
解説イタリアンライグラスはイネ科であり根粒菌と共生しないため、窒素固定能力はありません。主な効果は有機物補給・土壌改良・被覆です。
Q7.イタリアンライグラスを被覆作物として用いる主な効果はどれか?
- 地表被覆による雑草抑制と土壌侵食の防止
- 果実の糖度を直接2倍に高める効果
- 土壌を強アルカリ化して殺菌する効果
- 地温を真夏でも常時10℃以下に保つ効果
解説イタリアンライグラスは旺盛に繁茂して地表を覆うため、雑草抑制や雨滴による土壌侵食の防止、有機物補給に効果があります。
Q8.イタリアンライグラスが緑肥以外に広く使われる用途はどれか?
- 家畜の飼料となる牧草としての用途
- 種子を主食用穀物として収穫する用途
- 繊維をとって織物にする用途
- 精油を抽出して香料にする用途
解説イタリアンライグラスは栄養価が高く嗜好性のよい牧草として広く栽培され、飼料利用と緑肥利用の両面で価値があります。