インゲンの栽培Q&A・解説

インゲンはマメ科に分類される野菜です。このページでは、インゲンに関する全14問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・整枝・仕立て・病害対策・害虫対策など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。

土壌・施肥管理

Q1.インゲンで窒素肥料を控えめにできる理由はどれですか。

  • 根粒菌が空気中の窒素を固定して供給するため
  • 窒素をまったく必要としないため
  • 葉から直接窒素を吸うため
  • 根が窒素を分解するため

解説インゲンはマメ科で、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を固定して利用します。このため窒素過多はかえって茎葉ばかり茂る原因になります。

Q2.インゲン栽培に適した土壌条件として正しいのはどれですか。

  • 水はけがよく、弱酸性〜中性の土
  • 常に水がたまる過湿の土
  • 強酸性で乾ききった土
  • 養分のない砂だけの土

解説インゲンは過湿に弱いため、水はけのよい弱酸性〜中性の土壌が適します。酸性が強い場合は石灰で調整します。

播種・育苗

Q3.インゲンの発芽に適した地温の目安はどれですか。

  • 0〜5℃
  • 10〜15℃
  • 20〜25℃
  • 40℃以上

解説インゲンの発芽適温(地温)はおおむね20〜25℃です。低温では発芽不良や生育の遅れが起きやすいため、地温の確保が大切です。

整枝・仕立て

Q4.つるあり種のインゲンを栽培する際に必要な管理はどれですか。

  • 支柱やネットを立ててつるを誘引する
  • つるをすべて切り取る
  • 地中に深く埋める
  • 葉を全部落とす

解説つるあり種は2m前後まで伸びるため、支柱やネットを立てて誘引します。立体的に育てることで長期間にわたり収穫できます。

病害対策

Q5.インゲンの莢や葉に黒褐色の陥没した病斑を生じ、種子でも伝染する病害はどれですか。

  • 炭疽病
  • 青枯病
  • 根こぶ病
  • うどんこ病

解説炭疽病は葉・莢・茎に黒褐色の陥没した病斑を生じ、種子伝染もします。多湿で広がるため、健全種子の使用や連作回避、風通しの確保が大切です。

害虫対策

Q6.インゲンの新芽や葉裏について汁を吸い、ウイルス病も媒介する害虫はどれですか。

  • アブラムシ類
  • ミミズ
  • テントウムシ
  • クモ

解説アブラムシ類は新芽や葉裏に群生して汁を吸い、生育を弱らせるほかモザイク病などのウイルスを媒介します。早期防除が重要です。

収穫・品質管理

Q7.サヤインゲンの収穫適期として正しいのはどれですか。

  • 莢が若く柔らかいうちに順次収穫する
  • 莢が乾いて茶色くなってから収穫する
  • 花が咲いたらすぐ収穫する
  • 葉が枯れてから収穫する

解説サヤインゲンは莢が若く柔らかく、中の豆が目立たないうちに順次収穫します。とり遅れると莢が硬くなり食味が落ちます。

Q8.つるなし(矮性)種のインゲンの収穫の特徴として正しいのはどれですか。

  • 生育が早く、収穫期間が比較的短く集中する
  • つるあり種より収穫期間が長い
  • 収穫できるのは一度きりで再生する
  • 葉だけを収穫する

解説つるなし種は生育が早く、播種後比較的短期間で収穫できますが、収穫期間は短く集中します。長く収穫したい場合はつるあり種や時期をずらした播種が有効です。

温度・環境管理

Q9.インゲンの生育適温・耐寒性として正しいのはどれですか。

  • 温暖な気候を好み、霜に弱い
  • 寒さに強く霜が降りてもよく育つ
  • 冷涼でないと一切育たない
  • 高温では必ず枯死する

解説インゲンは温暖な気候を好み、霜に弱い作物です。十分に暖かくなってから播種・定植し、低温期は避けて栽培します。

Q10.インゲンの開花期に高温乾燥が続くと起きやすい問題はどれですか。

  • 落花・着莢不良で収量が減る
  • 根粒が増えすぎる
  • 葉が白化する
  • 莢が甘くなりすぎる

解説開花期の高温や乾燥は落花や着莢不良を招き、収量を下げます。この時期は乾燥させすぎないかん水管理が重要です。

食品・栄養特性

Q11.サヤインゲンと「金時豆」などの乾燥豆の関係として正しいのはどれですか。

  • 同じインゲンマメで、若莢か完熟種子かの違いである
  • 両者はまったく別の科に属する植物である
  • 金時豆はインゲンの根が肥大したものである
  • 金時豆はインゲンの花が変化したものである

解説サヤインゲン(若莢を利用)と金時豆など(完熟種子を利用)は、いずれもインゲンマメで、どの段階を食用にするかの違いです。品種により向き不向きがあります。

後作・輪作適性

Q12.インゲンで連作を避けることが勧められる主な理由はどれですか。

  • 連作で土壌病害が増え生育障害が起きやすいため
  • 連作で甘くなりすぎるため
  • 連作で土壌pHが急に上がるため
  • 連作で莢が大きくなりすぎるため

解説マメ科のインゲンは連作障害が出やすく、土壌病害の蓄積などで生育が悪くなります。2〜3年は同じ場所での栽培を避けるのが基本です。

植物生理・基礎

Q13.サヤインゲンとして食用にする部分はどれですか。

  • 若くて柔らかい莢(さや)
  • 完熟して乾いた種子のみ
  • 地下の根
  • 花のつぼみ

解説サヤインゲンは若くて柔らかい莢を莢ごと食べる野菜です。完熟させると中の種子は金時豆などの乾燥豆として利用されます。マメ科の作物です。

Q14.インゲンの品種タイプの分け方として正しいのはどれですか。

  • つるあり種とつるなし(矮性)種がある
  • 雄株と雌株に分かれる
  • 球を作る種と作らない種がある
  • 葉だけの種と根だけの種がある

解説インゲンには支柱が必要な「つるあり種」と、草丈が低くまとまる「つるなし(矮性)種」があります。栽培期間や収穫の仕方が異なります。