エンドウの栽培Q&A・解説
エンドウはマメ科に分類される野菜です。このページでは、エンドウに関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・整枝・仕立て・病害対策・害虫対策など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
土壌・施肥管理
Q1.エンドウで窒素肥料を控えめにできる理由はどれですか。
- 根に共生する根粒菌が空気中の窒素を固定するため
- 窒素をまったく必要としないため
- 葉から窒素を吸収するため
- 根が窒素を分解するため
解説エンドウはマメ科で、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を固定して利用します。窒素過多は茎葉が茂りすぎ、着莢不良の原因になります。
播種・育苗
Q2.エンドウを秋まきで越冬させる際の注意点として正しいのはどれですか。
- 育ちすぎた株は寒害に弱く、適度な苗で越冬させる
- できるだけ大株に育ててから越冬させる
- 冬の間に何度も先端を摘心して切る
- 冬の間に大量の窒素肥料を施す
解説エンドウは適度な大きさの若い株のほうが耐寒性が高く、大きく育ちすぎると寒害を受けやすくなります。播種時期の調整が重要です。
整枝・仕立て
Q3.つるありエンドウの栽培で必要な管理はどれですか。
- 支柱やネットを立ててつるを誘引する
- つるをすべて切り取る
- 地中に深く埋める
- 葉を全部落とす
解説つるありエンドウは巻きひげで支えに絡んで伸びるため、支柱やネットを立てて誘引します。日当たり・風通しがよくなり収穫もしやすくなります。
病害対策
Q4.エンドウの葉や茎に白い粉状のカビが広がる病害はどれですか。
- うどんこ病
- 青枯病
- 根こぶ病
- つる割病
解説うどんこ病はエンドウで多い病害で、葉や茎に白い粉状のカビが広がります。とくに春の生育後半に発生しやすく、風通しの確保や適期防除で抑えます。
害虫対策
Q5.エンドウの葉に潜って白い筋状の食害跡を残す害虫はどれですか。
- ハモグリバエ(エカキムシ)
- 花の蜜を集めるミツバチ
- 水面を泳ぐアメンボ
- 土を豊かにするミミズ
解説ハモグリバエ(エカキムシ)の幼虫は葉に潜り、白い曲がりくねった食害跡を残します。アブラムシとともに発生しやすく、早期防除が有効です。
収穫・品質管理
Q6.サヤエンドウ(絹さや)の収穫適期として正しいのはどれですか。
- 莢が若く、中の実がふくらみきる前
- 莢が乾いて茶色くなってから
- 花が咲いた直後
- 葉が枯れてから
解説サヤエンドウは莢が若く、中の実がふくらみきる前のやわらかい時期に収穫します。とり遅れると莢が硬くなり食味が落ちます。
温度・環境管理
Q7.エンドウの作型として一般的なのはどれですか。
- 冷涼を好み、暖地では秋まきで越冬させる
- 高温を好み、真夏に収穫する
- 霜が降りる真冬にまいて春に収穫する
- 気候とは無関係に一年中同じに育つ
解説エンドウは冷涼を好み、暖地では秋にまいて越冬させ、春に収穫する作型が一般的です。寒地では春まきにします。
Q8.エンドウの開花・着莢期に注意すべき気象害はどれですか。
- 遅霜(晩霜)による花や莢の傷み
- 真夏の高温による根の肥大
- 強い日照による糖度低下
- 無風による受粉過多
解説越冬後の開花・着莢期に遅霜にあうと、花や若い莢が傷んで結実が悪くなります。霜の予想される時期は被覆などで保護します。
食品・栄養特性
Q9.グリーンピースとして利用するのはエンドウのどの状態ですか。
- 莢の中の未熟な実(豆)
- 完全に乾いた完熟の豆
- 若い葉
- 花のつぼみ
解説グリーンピース(実エンドウ)は、莢の中の実が十分にふくらんだ未熟な段階で取り出した豆です。完熟・乾燥させると別の用途になります。
Q10.スナップエンドウの特徴として正しいのはどれですか。
- 莢がやわらかく、実が育っても莢ごと食べられる
- 実だけを取り出して莢は食べない
- 完全に乾かしてから食べる
- 葉だけを食べる
解説スナップエンドウは莢がやわらかく、中の実がふくらんでも莢ごと食べられる品種です。甘みがあり、ゆでて食べるなどに向きます。
後作・輪作適性
Q11.エンドウで連作を特に避けるべき理由はどれですか。
- 連作障害が強く、土壌病害が出やすいため
- 連作で豆が甘くなりすぎるため
- 連作で土壌pHが急に上がるため
- 連作で莢が地中にできるため
解説エンドウは連作障害が強い作物で、土壌病害などが出やすくなります。4〜5年など長めに間隔をあけて輪作するのが基本です。
植物生理・基礎
Q12.エンドウの分類・利用として正しいのはどれですか。
- マメ科で、若莢や未熟な実、完熟豆を利用する
- イネ科で、子実を製粉して利用する
- アブラナ科で、葉を食べる
- ウリ科で、つるの果実を食べる
解説エンドウはマメ科の作物で、若莢を食べるサヤエンドウ(絹さや)、未熟な実を食べるグリーンピース、莢ごと食べるスナップエンドウなどに使われます。