サクランボの栽培Q&A・解説
サクランボはバラ科に分類される果樹です。このページでは、サクランボに関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。播種・育苗・整枝・仕立て・病害対策・害虫対策・収穫・品質管理など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
播種・育苗
Q1.多くのサクランボ品種で受粉樹が必要な理由はどれですか。
- 自家受粉しにくく、別品種の花粉が必要なため
- 果実の種をなくして食べやすくするため
- 冬の落葉を防いで樹を守るため
- 果実をわざと小さく仕上げるため
解説サクランボは自家受粉しにくい(自家不和合性)品種が多く、開花期の合う別品種を受粉樹として近くに植え、訪花昆虫の助けで受粉させます。
Q2.サクランボの受粉を助ける生き物として利用されるのはどれですか。
- マメコバチやミツバチなどの訪花昆虫
- 土を掘り返すモグラ
- 葉を食べるアオムシ
- 水中のメダカ
解説自家受粉しにくいサクランボでは、マメコバチやミツバチなどの訪花昆虫が受粉を助けます。開花期の天候や昆虫の活動が結実を左右します。
整枝・仕立て
Q3.サクランボの整枝・剪定を主に行う時期はどれですか。
- 落葉した休眠期(冬)
- 開花の真っ最中
- 果実の成熟期
- 梅雨の真っ最中
解説落葉果樹であるサクランボの基本剪定は休眠期(冬)に行います。日当たりや風通しを確保し、結果枝を整えて翌年の着果を準備します。
病害対策
Q4.サクランボの花や果実が腐敗する代表的な病害はどれですか。
- 灰星病や灰色かび病
- 根こぶ病
- つる割病
- そうか病
解説灰星病や灰色かび病は花や果実を侵し、多湿条件で腐敗を広げます。被害部の除去や適期防除、雨よけによる多湿回避が予防になります。
害虫対策
Q5.近年サクランボで問題となり、果実に産卵して食害する害虫はどれですか。
- オウトウショウジョウバエ
- 花の蜜を集めるミツバチ
- 水面を泳ぐアメンボ
- 土を豊かにするミミズ
解説オウトウショウジョウバエは成熟期の果実に産卵し、幼虫が内部を食害します。被害果は出荷できないため、適期防除や被害果の処理が重要です。
収穫・品質管理
Q6.サクランボで成熟期に雨が続くと起こりやすい問題はどれですか。
- 果実が割れる裂果
- 果実が小さくしぼむ
- 葉が濃い緑色になる
- 根が地上に出てくる
解説サクランボは成熟期に雨が当たると果実が水を吸って割れる裂果が起きやすくなります。雨よけやハウス栽培で裂果を防ぎます。
Q7.サクランボの収穫・取り扱いの特徴として正しいのはどれですか。
- 収穫期が短く傷みやすいため、ていねいに扱う
- 硬く日持ちするので乱暴に扱ってよい
- 完熟しても一切傷まない
- 収穫後に何か月も常温保存できる
解説サクランボは収穫期が短く、果実がやわらかく傷みやすい果物です。ていねいに収穫し、低温で速やかに流通させて鮮度を保ちます。
温度・環境管理
Q8.サクランボの栽培適地として正しいのはどれですか。
- 冷涼な地域に向き、冬の低温も必要とする
- 温暖な地域ほどよく育つ
- 日照のない環境を好む
- 湛水した水田で育てる
解説サクランボは冷涼な地域に向き、冬に一定の低温にあうことで休眠が打破されます。東北地方などが主産地です。
Q9.サクランボで開花期に注意すべき気象害はどれですか。
- 遅霜(晩霜)による花の傷み
- 真夏の高温による根の肥大
- 強い日照による糖度低下
- 無風による受粉過多
解説サクランボは早春に開花するため、開花期の遅霜で花が傷み結実が悪くなることがあります。送風や散水などで凍霜害を防ぎます。
食品・栄養特性
Q10.サクランボの代表的な品種として知られるのはどれですか。
- 佐藤錦
- コシヒカリ
- ふじ
- 幸水
解説佐藤錦はサクランボの代表的な品種です(コシヒカリは米、ふじはリンゴ、幸水はナシの品種)。甘みと酸味のバランスがよく人気があります。
植物生理・基礎
Q11.サクランボ(オウトウ)の分類として正しいのはどれですか。
- バラ科の落葉果樹である
- ミカン科の常緑果樹である
- ウリ科のつる性果菜である
- イネ科の作物である
解説サクランボ(オウトウ)はバラ科の落葉果樹です。リンゴやモモ、ウメなどと同じバラ科の仲間で、冷涼な地域で多く栽培されます。
Q12.サクランボの花芽がつきやすい枝として正しいのはどれですか。
- 短く充実した短果枝
- その年に伸びた長い徒長枝だけ
- 枯れ込んだ古い枝
- 地中の根
解説サクランボは短く充実した短果枝に花芽がつきやすい性質があります。せん定では短果枝を活かすように整えると安定して結実します。