オオムギ(大麦)の栽培Q&A・解説
オオムギ(大麦)はイネ科に分類される作物です。このページでは、オオムギ(大麦)に関する全12問を、正解と解説つきの一問一答で整理しています。土壌・施肥管理・播種・育苗・病害対策・収穫・品質管理・温度・環境管理など、栽培の現場や検定対策で役立つ知識を、読み物として確認できます。
土壌・施肥管理
Q1.オオムギ栽培で特に注意すべき土壌条件はどれですか。
- 湿害に弱いため、排水のよい畑が適する
- 常に水をためた湛水が適する
- 強酸性で乾ききった土が最適
- 養分のない砂だけが最適
解説オオムギは湿害に弱く、排水不良では根が傷んで生育・収量が低下します。明渠や額縁排水などで排水性を確保することが重要です。
Q2.オオムギで窒素肥料が多すぎたときに起こりやすい問題はどれですか。
- 茎葉が茂りすぎて倒伏しやすくなる
- 子実が極端に大きくなりすぎる
- 分げつがまったく出なくなる
- 根だけが過剰に肥大する
解説窒素過多はオオムギを軟弱徒長させ、倒伏を招きやすくします。倒伏は収量・品質・作業性を低下させるため、適正な施肥が大切です。
播種・育苗
Q3.オオムギ栽培で行う「麦踏み」の目的として正しいのはどれですか。
- 分げつを促し、徒長や霜害を防ぐ
- 雑草を踏んで枯らす
- 土を固めて水をためる
- 穂を倒して収穫しやすくする
解説麦踏みは生育初期に株を踏みつける作業で、分げつの促進、徒長の抑制、霜柱による凍上害の防止などの効果があります。
病害対策
Q4.オオムギで開花期の多雨などで発生し、カビ毒の原因にもなる病害はどれですか。
- 赤かび病
- 根こぶ病
- 青枯病
- つる割病
解説赤かび病は開花期の多雨で発生しやすく、カビ毒を生じます。コムギと同様にオオムギでも重要な病害で、適期防除が大切です。
収穫・品質管理
Q5.オオムギの収穫適期として正しいのはどれですか。
- 子実が完熟して乾いた頃にコンバインで収穫する
- 穂が出てすぐの緑色のうちに収穫する
- 子実が発芽してから収穫する
- 開花した直後に収穫する
解説オオムギは子実が完熟して水分が下がった頃が収穫適期で、コンバインで収穫します。収穫が遅れると穂発芽や品質低下を招きます。
温度・環境管理
Q6.オオムギ(秋まき)の一般的な作型はどれですか。
- 秋にまいて越冬させ、初夏に収穫する
- 春にまいて真夏に収穫する
- 真夏にまいて秋に収穫する
- 真冬にまいて春に収穫する
解説オオムギは秋まき・初夏どりが一般的で、水稲の裏作(二毛作)にも使われます。コムギと同様に越冬して春に出穂します。
食品・栄養特性
Q7.オオムギの用途の組み合わせとして正しいのはどれですか。
- ビール・麦茶・押し麦・味噌など
- 食用油・マーガリンなど
- 砂糖・水あめなど
- かつお節・煮干しなど
解説オオムギはビールの原料(主に二条大麦)、麦茶、押し麦、麦みそ・焼酎など幅広く使われます。コムギとは用途が異なります。
Q8.二条大麦と六条大麦の主な用途の違いとして正しいのはどれですか。
- 二条大麦はビール用、六条大麦は麦茶や押し麦用
- 二条大麦は油用で六条大麦は砂糖用である
- どちらもまったく同じ用途で使われる
- どちらも観賞専用で食用にしない
解説二条大麦は粒が大きくそろい主にビール(麦芽)用、六条大麦は麦茶や押し麦などに使われる傾向があります。用途に応じて品種が選ばれます。
後作・輪作適性
Q9.オオムギを水稲の裏作として作る利点として正しいのはどれですか。
- 同じ農地を一年に二度活用して生産を高められる
- 水稲とオオムギが必ず同時に収穫できる
- 肥料も水も一切不要になる
- 連作障害が完全になくなる
解説水稲の収穫後の田でオオムギを作る二毛作により、農地と労力を有効に活用できます。早生のオオムギは後作との調整もしやすい利点があります。
植物生理・基礎
Q10.オオムギの分類として正しいのはどれですか。
- イネ科の麦類である
- マメ科の豆類である
- アブラナ科の作物である
- タデ科の擬穀類である
解説オオムギはイネ科の麦類で、コムギと同じ仲間です。穂のつき方により二条大麦・六条大麦などに分けられ、用途が異なります。
Q11.オオムギとコムギを比べたときのオオムギの特徴として正しいのはどれですか。
- コムギより早く成熟する傾向がある
- コムギより高温多湿を好み夏に育つ
- コムギと違いマメ科で窒素を固定する
- コムギと違い根を張らない
解説オオムギはコムギに比べて成熟がやや早い傾向があります。早く収穫できるため、後作との組み合わせや二毛作で利用しやすい面があります。
Q12.秋まきのオオムギが春に出穂するために関係する性質はどれですか。
- 一定の低温にあうことで出穂が進む性質をもつ
- 低温にあうと必ず枯死する
- 高温がないと一切発芽しない
- 日長と無関係に一年中出穂する
解説秋まきのオオムギは一定期間の低温にあうこと(春化)などを経て春に出穂します。秋まきで越冬させる作型と対応しています。